2014年7月1日火曜日

6月のワークショップ 奈義MOCAにて


ecoleの6月のワークショップ。「アーティストとあそぼう!vol.1」

曇り空の下、岡山市中心部から約2時間くらい車で移動したところに、今回のステージ

奈義町現代美術館がある。磯崎新氏設計で建築物と作品が一体化した体感型の美術館だ。

奈義の大自然を背景に、美しく存在している。






自然と美。この2つが揃った贅沢な環境でワークショップが行われた。

今回のファシリテーターは画家の島村敏明氏。「光」をテーマに描き続けていて、この美術館

でも数年前、個展を開催している。彼にとっても思い入れのある場所だ。





 画家の島村敏明氏




今回集まってくれたのは親子10組。

いつも通って来てくれているメンバーの他にも3組ほど、新しい家族が増えたので、代表の花田から

ちょっとだけ活動紹介。





 ecoleの活動紹介の様子



あとはアーティストの島村さんにバトンタッチ。スタッフのメンバーの紹介をしてから子どもたちに

ご挨拶。「しまむら」だけに「しましま」のTシャツで揃えてきたそう。チームしまむらだそうです。








画家のアトリエに眠っている100号の木枠にビニールを貼付けて、大きなキャンバスを用意した。

テーブルに、いろんな形、色のセロファンを用意してキャンバスに貼っていこうというものだ。

壁一面が窓の空間からは、眩いばかりの光が入り込んでくる。そんな空間での色選び。光との

対話が無意識にいっぱいできる。










近づけたら世界が全部 色に染まっちゃう!






何をつくろうかな〜




ピエロを作るにはこの色とこの色があって〜


この緑 ぼく好き〜




ママ〜 見て 見て〜!







大人も子どもも夢中になっちゃう!












そして色でいっぱいになったキャンバスは美術館の庭に持ち出して、お披露目会。


子どもたちはそれよりも、目の前に広がる芝生におおはしゃぎ。


最後は白い紙をキャンバスに貼付けて、自分の作ったところを切り取って持って帰れるようにした。









スタッフが、持って帰れる作業をしている間、親子で美術館の常設展を見学。

ゆらゆら揺れるワイヤー、音がこだまする空間、異次元のような遊具のある空間、

彼らの目にはこの場所はどのように映っているのだろう。











新しい遊び場み〜つけたって感じかな?

アートはその地に眠っている見えない資源(ここでは光・風・太陽・月・大地)

を体感させてくれるような働きを持っている。大人はそれを頭でわかろうとするが、

子どもは体全体で理解しようとする。


いやもしかしたらアートは大人を子どもにするような装置なのかもしれない。

そうであれば、アートは大人と子ども、そして地域の資源をつなげてくれる貴重なツールにも

なり得るかもしれない。



何はともあれ、帰りの車の中ではみんな疲れて爆睡でした〜。






ecoleの活動は2014年度は以下の財団に助成をいただいてイベントを運営しています。


PHOTO  加藤晋平     TEXT  花田洋通